【修理】楽ナビポータブル「AVIC-MRP006」を自力で電池交換
▼2019/05/20
今春3つめの車&バイク用品電池交換修理は、カーナビ。
中途半端なスマホのナビアプリや数十万円してメーカーの利益が美味しい2DIN型内蔵カーナビばかり普及し、ポータブルナビは次々と製造中止となっていく中で、現在販売されているポータブルナビのラインナップは
・ユピテルのYeraナビ(3桁県道番号まで表示され、地図のスクロール速度は一番速いが、更新が無く、使い捨て。ルート案内精度もやや劣る)
・パナソニックのゴリラ(案内に頼りっぱなしで一切操作しない人には良いが、地図のスクロール速度が遅すぎて使い物にならない。VICSの受信速度は楽ナビよりは早い)
・その他中華製 パチモンナビは安かろう悪かろう
その中で、楽ナビポータブルは、3桁県道番号が表示されないものの地図スクロール速度は早く、ルート案内方法も優秀、受信が遅いもののVICS渋滞情報も表示可能で重宝していましたが、製造中止となり、以降は高価な2DINナビしか製造されていません(メーカーの やる気が感じられません)。
▲2013年に購入して、今では S660に取り付けて使っていますポータブルカーナビ、
「パイオニア製楽ナビポータブル AVIC-MRP006」
6年の使用で内蔵充電池の性能が低下し、充電池での稼働時間が5分以下(新品当時は、約20分)になったので、充電池を自分で交換しました。
説明書に従ってプラスネジ3本を外し、内蔵充電池を取り外すために、カバーを取っていきます。(不細工な爪にはモザイク(^_^;;))
パキパキと嫌な音がしますが、案の定内部のツメを1カ所割ってしまいました。この時点でメーカー保証外となります(^_^;)
カバーを外した所。充電池とスピーカーのコードがキツメに繋がっているので切断しないよう注意してコネクタを外しました。
カバー裏側に内蔵充電池が貼り付いていました。
両面テープでしっかり付いていたので、剥がします。
純正品はパイオニア製のリチウムイオンポリマー電池で 3.7V 1200mAh。
セルは日本製、パッケージをアセンブリしたのは中国製。(よくあるパターン)
(自己責任でお願いします → )フィルムを剥がすと、大きめの過充放電防止チップが付いていました。
ソニーのポータブルワンセグTVを電池交換した時と同様、今回もamazonで同容量のリチウム電池を購入。
中国製で、3.7V 1200mAh。お値段 1900円。
今回は接続端子が違うので、純正コネクタと保護回路チップを切り取って、移植します。
+と-端子へ中国製電池を半田付け。保護回路チップを二重に取り付ける格好になりますが、多分大丈夫でしょう。
この時点でカーナビへ接続し、動作テスト。
動きました(^^) 充電もOK(右下の橙色ランプ)
半田付けした箇所を耐熱ビニールテープで絶縁して、
本体へ貼り付け&接続。電池の大きさは全く同じでピッタリ収まることを確認したので、
コードが動かないようテープを念入りに巻き付けて、
本体に接続。
カバーを元通りに填めて、電池交換完了。
この後、車に取り付けて動作確認した所、欠点を発見。
充電池での稼働時間が短すぎる!
満充電してから地図表示で5~6分、ワンセグTVやルート案内音声で音を出すと、わずか1~2分で「電池の容量が低下しました。電源をオフします」のメッセージが出て電源が切れてしまう。
これでは、エンジンオンの時しか使えない2DINナビ並の不便さ、使い物にならない。
エンジンオフ時に 地図の操作やルート探索に15分は使えるナビであって欲しい。(ユピテルのバイク用ナビは1~2時間動作します)
原因は、中国製電池の容量の少なさと稼働時の電圧低下が大きいことでした。
3.7V 1200mAhと書かれていても、実際は2~3割減の900mAh程度の性能しかなく、消費電流の大きいカーナビに使うと電圧が一気に低下し、すぐに「電池切れ」と判断されるようです。
テスターで測った所、満充電して4.05V。
充電池でナビの電源をオンにすると、3.76Vまで低下、そこから1分につき0.1V低下し、
5~6分後、3.69Vを下回ると「電池切れ」のメッセージが表示されオフされました。
音を出していた場合、1分につき0.2~0.3V低下するので、2分で電池が切れてしまいます。
メーカーに問い合わせた所、純正の電池は単品で購入できないと言われました。(当然、修理に出さない人は相手にしないヨという態度)
ならば、もっと容量の大きな電池にする方法を試します。
1.2Vのエネループ3本直列付けや、18650型の(乾電池型の)3.7Vリチウムイオン電池なら1本で5000mAh出るものがありますが、ポリマー型に比べて高温時の危険性があるのでボツ。
後日、リチウムイオンポリマー電池で一番容量の大きな物を探して 3.7V 2000mAhを購入。2700円。
ポポロクロイス物語Ⅱのエンディング曲 小さな花を聞きながら φ(._.)_ 純正の接続端子を半田付け。
満充電後、音を出し続けて何分稼働するか、動作テスト。
1200mAhでは2分しか動かなかった所が、2000mAhの電池は19分50秒作動しました! 電池切れメッセージでオフになった後、もう一度動かすと 7分間稼働しました。
過充放電防止回路も正しく動作しているようです。
2000mAhの充電池は、空→満充電にかかる時間は約2.5時間。
満充電時:4.07V
充電池で稼働開始直後: 3.79V まで低下
音を出し続けて(地図表示+音楽モードで作動)
2分後: 3.765V
4分後: 3.757V
6分後: 3.747V
11分後: 3.724V
15分後: 3.718V
19分後: 3.703V
3.70Vを下回り、電池切れメッセージが表示され電源切。
再度電源投入時、3.703V
4分後: 3.699V
7分後: 3.690V
3.69Vを下回り、電池切れメッセージが表示され電源切。
という挙動でした。20分稼働するなら良しとします。
電池が大きく、本体に入らないのでコードを外へ出して、
このように接続。
電池は外へ晒し状態ですが、本体裏側へ直接貼り付け。
直射日光が当たるのが心配なので、白いプラスチックカバーを貼り付けました。気休め程度ですが黒色よりは熱が籠もらないと思います。
万が一、高温や経年劣化で電池が膨らんだ時にすぐ分かるようにしました。(発火したらシャレになりませんが)
これでS660に装着・走行して実車テストします。
単4電池で動く製品に単1電池を入れたようなパワーアップ具合なので大丈夫でしょう。後は中国製クオリティが夏の直射日光に どこまで耐えうるかが気になりますが、2700円で再び使えるようになったので良しとします。
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